趣味や打ち込めるものがなくても友達を作る方法
友達の作り方を教えてくれるガイドは、ほとんどが同じ最初の一歩を差し出します。自分の興味を中心にしたクラブに入りましょう、と。ランニングのグループ、読書会、クライミングジムで仲間を見つけよう、というわけです。一見もっともらしく聞こえますが、よく考えてみると、その何かを組み立てるための趣味が自分にはない、と気づきます。入れるクラブがないのは、毎週通い続けたいと思える活動がないからで、そのアドバイスは、自分が持っていない出発点を当たり前のように前提にしているのです。
そうなると、自分には差し出せるものが何もない、友達を築く土台になる何かがない、くぐり抜ける明らかな扉がない、という気持ちになりかねません。そこに立つのは気の滅入ることですが、見た目よりずっとよくあることです。それでも人とつながることはできますし、感じてもいない情熱をまず作り出さなくても、それはできるのです。
よくあるアドバイスがうまくいかない理由
「とにかく趣味を見つけよう」という言い方は、興味を、お店で牛乳を手に取るみたいに、その気になればすぐ手に入るものとして扱っています。多くの人にとって、そんなふうにはいきません。いくつか試してみたのに、何ひとつしっくりこなかったかもしれません。仕事のあとは疲れすぎていたり、お金に余裕がなかったり、あるいはみんなが夢中になっている活動に、ただ心が動かなかったりするのかもしれません。「趣味を見つければ友達はあとからついてくる」と言われるとき、本当はその趣味を自分が望まなければならないという肝心な部分が飛ばされていて、望むという部分こそ、ごまかしようがないのです。
そのアドバイスには、見えにくい代償もあります。つながりの問題を、生産性の問題にすり替えてしまい、すでに感じている孤独の上にさらにプレッシャーを重ねます。すると今度は友達が足りないだけでなく、最初にやるはずだったその前提までうまくできていない、という状態になります。その自責の上塗りが取り組み全体を重くして、本来の目的だった人々のほうへ向かわせるのではなく、ずっと見つからないかもしれない情熱を探しに行かせてしまうのです。
あなたには思っているより差し出せるものがある
友情は、実のところ趣味でつなぎとめられているわけではありません。これまでいちばん近しいと感じた人たちのことを思い出してみてください。あなたとその人のあいだを行き交ったものの多くは、共通の活動とは関係のないものだったはずです。その日その日のちょっとした実況、番組やニュースについて交わした意見、二人ともいらっとしたこと、一緒に気になって追いかけた疑問。趣味は共通の土台のひとつのかたちで、いちばん注目されはしますが、決して唯一のかたちではありません。
すでに自分が持っているものに目を向けてみましょう。毎日のなにげない習慣と、それにともなう小さな気づきがあります。意見もあって、その中には少し恥ずかしいものも混じっています。不満もあって、仕事や通勤や世の中のありさまについて繰り返し愚痴りたくなることもあります。何かへの好奇心もあって、たとえそれがきちんとした趣味にはならなかったとしても。そして自分が経験してきたこと、世界の見え方をかたちづくった体験もあります。このどれもが共通の土台になりえます。自分とはまるで違う人生に見える相手と、その土台を見つけることをもっと深く知りたいなら、共通点のない人と話す方法が、まさにそこをさらに掘り下げています。
プレッシャーなしで試してみる
「趣味を見つけよう」がこれほど身動きを取れなくさせるのは、その中に隠れた期待のせいです。情熱的になるべき、これだという一つを見つけるべき、打ち込むべき、という期待です。最初の一回には、そのハードルは高すぎます。たいていの興味は、はじめから情熱として現れるわけではありません。ほんの軽い好奇心、何かへのかすかな引っ張り、「へえ、ちょっとおもしろそう」という気持ちから始まって、ひと午後だけ追いかけて、そのあとはもう二度と、ということもあります。
その低い設定のまま試すことを自分に許してやると、賭け金は下がります。陶芸を一回やってみて、悪くはなかったけど自分向きではないな、と決めてかまいません。あるテーマのドキュメンタリーを一本観て、それについての記事を一本読んで、そこでやめてもいいのです。そのどれも、どこかにたどり着く必要はありません。狙いは一生ものの没頭を見つけることではなく、何が自分の注意を引くのかを、そっと試し続けることです。そうした小さな試みのいくつかは消えていき、いくつかは育つかもしれません。どちらの結果も、失敗ではなくごく当たり前の結果です。
会話を通してつながる
いちばん肩の荷を下ろしてくれる捉え直しはこれです。人そのものが出発点になりうるのであって、その人と出会うための趣味が出発点ではない、ということ。良い会話は、その下に共通の活動を敷く必要がありません。人生で同じことを一度もやったことのない二人でも、その週がどうだったか、何が不安か、最近何に笑ったか、を一時間でも話せるのです。
活動を入場料のように扱うのをやめると、道は広がります。列に並んでいる人に話しかけてもいいし、いいなと思ったコメントの相手にメッセージを送ってもいいし、同僚に天気の話ではなく本当の質問をしてもいい。会話を続けさせる糸は注意です。相手に少し好奇心を持ち、何か正直なことを返そうとする気持ちです。それはどこでも使えるスキルで、まず予定のぎっしり詰まった人になる必要などありません。
友情から趣味が育つのにまかせる
趣味が現れるもっと静かな道筋があって、それはよくあるアドバイスとは逆向きに進みます。趣味を見つけてから友達を見つけるのではなく、友達を見つけてから、その人が夢中なので趣味を持つようになる、という順番です。新しい友達が大好きなことに一緒について行く。たとえ最初から好きだったわけではなくても、行けばその人と過ごせるからです。ときには活動のほうが定着して、自分のものにもなります。ときにはそうならず、それでも一緒にいられることに惹かれて行ったのです。
多くの人の趣味は、実際こうしてできました。友達が誘い続けるからクライミングを始めた人、同居人がやっていたから料理を始めた人、好きな人がいつもかけていたからそのバンドにはまった人。友情が先で、興味はそこから育ったのです。だから趣味がないことは、見た目ほどの行き止まりではありません。それは、一緒に時間を過ごしたい誰かが現れたあとで、あとから埋まっていくものになりえます。
Bubblic が役立つところ
難しいのが、そもそも話す相手を見つけることなら、まさにそこがBubblicの作られた隙間です。本物の人と声の会話のためにマッチングしてくれるので、話す話題を持つために趣味はいりません。二人ともただ現れて話すだけで、すでに頭の中にあること、日々のあれこれや意見や小さな好奇心が、時間を埋めるのに十分すぎるほどだとわかります。
書くべきプロフィールもなければ、演じなければならない興味もありません。マッチングされ、声の会話が始まり、つながりはそもそも適切な趣味を持つことの話などではなかった、とわりとすぐに気づきます。無料で始められます。このあたりをもっと読みたいなら、これらがその先です。
友達は趣味より先に来ていい
人を見つけることを許されるために、まず情熱を見つける必要はありません。すでに会話に持ち込んでいるものに気づいて、軽い好奇心という低い設定で試してみて、友情のほうを先に来させましょう。もし興味がいつか育つなら、それは付き合う相手から育っていけます。そしていま欠けているのがただ話す相手だけなら、その部分は手の届くところにあります。
よくある質問
趣味がないとき、どうやって友達を作ればいい?
活動からではなく、会話から始めましょう。人とは、毎日の習慣や、自分の意見や、いらっとすること、気になっていることでつながれて、そのどれも趣味を必要としません。ふだんの場面で人に話しかけて、本当の質問をして、相手がどんな人かに少し好奇心を持ってみてください。趣味はあとから来てもよくて、興味のある友達ができて、その人に引っ張られていくこともあります。友達が先で、共通の活動は、もし現れるとしても、その友情から育つのです。
興味がないとき、何を話せばいい?
思っているよりたくさんあります。その週が実際どうだったか、仕事や通勤の小さな煩わしさ、番組やニュースについての意見、最近気づいたこと、ずっと気になっている疑問について話せます。相手にその日のことをたずねて、本物の好奇心でそれを追いかけてもいいのです。会話は趣味の一覧ではなく、注意と正直さで回ります。すでに自分が抱えている日常の材料は、たいてい二人がしばらく話し続けるのに十分です。
友達を作るのに趣味は必要?
いいえ。趣味は人と出会う便利な方法のひとつで、だから多くのアドバイスがそれに頼るのですが、必須ではありません。いちばん近しい友情を思い返してみると、その多くがただ話すこと、意見を交わすこと、日々の小さなことを分かち合うことだったはずです。同じ活動を一度もしたことのない人どうしの強い友情はいくらでもあります。それをつなぎとめているのは、お互いに注意を向け合うやりとりです。それは趣味がひとつもなくても築けます。
何にも惹かれないとき、どうやって興味を見つける?
ハードルを下げましょう。探しているのは情熱ではなく、ひと午後だけ追いかける価値のある好奇心のきらめきです。何かを一回だけ試して、ドキュメンタリーを一本観て、記事を一本読んで、ぴんとこなければそこでやめていいのです。たいていのことは消えていって、それは失敗ではなくごく当たり前の結果です。興味は横道からやってくることも多くて、何かに夢中で誘い続けてくれる友達を通して入ってくることもあります。一緒にいるために行ったことが、自分の興味に変わることもあるので、その道筋も切り捨てないでください。